本講座は2015年4月より第4期目に入り、第3期から引き続き
下記の3つを目的とし、家畜福祉研究および技術開発、
教育に取り組んでいきます。
1.家畜福祉飼育に関する多角的アドバイスと産学協同研究の模索
2013年5月に採択されたOIEの「家畜福祉とブロイラー生産」国際規約を精査し、それに基づき生産現場で適用可能な評価システムを構築する。
2.家畜福祉に配慮した持続的な飼育技術の開発研究
ブロイラー生産における暗期設定および籾米給与が福祉改善性に及ぼす影響を調査し、応用可能な飼育技術の開発につなげる。暗期設定は先のOIE国際規約で規定されているものの、国内での普及は一部にとどまっている。そこで、暗期設定下の飼育における留意事項等を検討する。また食糧自給率の向上の観点から利用が期待されている飼料米給与が、ブロイラーの福祉改善性に効果的か否か検討するとともに、その要因を解明する。
3.家畜福祉教育システムの開発と実践
ISOは2016年にAW認定システムを作成する予定である。ISOにおいてアメリカは大きく関与しており、世界的影響力が増すことが予想される。従って、ここ数年のAWの国際動向に特に注視する必要がある。OIE, ISO, WTOの動きを捉え、シンポジウム開催や解説記事及び成書の出版を通して、情報を提供する。