2012.11.05
2012年11月5日:緊急災害動物救援本部より,応用動物行動学会警戒区域内 家畜保護管理特命チームへ義援金の支給が決定しました。交付金.jpg
2012.07.05
2012年7月5日:公益社団法人日本獣医師会の呼び掛けに応じ、南相馬市で開かれた「福島第一原子力発電所20km圏内における家畜への対応に関する関係者情報交換会」に出席し、これ以上の動物福祉上の問題が起こらないように、1年間分の資金を公募し、援助することとした。
2012.06.29
2012年6月29日:特命チームは、南相馬市、NPO法人うつくしまNPOネットワークとともに、2012年度三井物産環境基金に、「福島原発20km圏内の畜産復興研究並びに生産システムの展示」のテーマで復興助成(研究助成)を申請した。
2012.06.07
2012年6月7日:佐々木農林副大臣へ「要望書」を提出した
特命チームの岡田啓司と佐藤衆介は、阿部知子衆議院議員とともに、農林水産省の佐々木副大臣を訪れ、20km圏内で保護されているウシの状況を説明し、活用に関する「要望書」を提出した。
2012.06.05
「福島第一原発20km圏内の牛を維持・活用する検討会」が開催されました。
【時間】2012年6月7日(木)11:00~12:00
【会場】衆議院議員第二議員会館 地下1F 第3会議室
【話題提供者】
 東北大学大学院農学研究科教授
   農学博士   佐藤 衆介
 岩手大学農学部共同獣医学科准教授
   博士(獣医学) 岡田 啓司
 茨城大学 農学部 生物生産科学科准教授
    農学博士     安江 健
【話題】
 1.これまでの保護概要と牛の汚染状況(佐藤衆介)
 2.放牧地の汚染状況(安江予定)
 3.保護牛の健康状態(岡田予定)
 4.今後の研究方向と保存の可能性(佐藤衆介)
 ※ 質疑/応答
【主催】高邑 勉事務所(衆議院議員第二議員会館607号室)
     TEL 03-3508-7620 (内線70607)担当:奥村
2012.04.10
福島県南相馬にて,4.22シンポジウム「警戒区域内に取り残されたウシの活用の道を探る」が開催されました。
2012.01.12
ホームページを一部修正しました(設立目的に「活動方針」を書き加えました)。
2011.11.22‐24
福島県南相馬市にある肉用牛一時保管施設および堆肥処理施設において、土壌・環境水・堆肥サンプリングおよびGPSへの牧柵等位置情報の取り込み、禁牧柵の設置を行いました。
2011.11.11
東北大学農学カルチャー講座『東日本大震災~復興に向け農学研究の最前線』が開催されました。
東北大学 佐藤教授が、「福島で被爆したウシを生かしたまま残す」という題目で講演を行いました。
2011.11.09
警戒区域内家畜保護管理プロジェクトの活動が農業共済新聞に紹介されました。
2011.11.08
福島県南相馬市にある肉用牛一時保管施設および堆肥処理施設への視察を行いました。
  • 2011.10.26
    • 警戒区域内家畜保護管理プロジェクト専用ページを作りました。
    • 「畜産の研究」2012年1月号に当プロジェクトの活動が掲載されます。




2011年3月11日以降、東京電力福島第一原子力発電所20km圏内には、ヒトの管理下にある応用動物が数多く取り残されました。
イヌ・ネコ(家庭動物)の一部そしてウマ(展示動物)は救出され、ブタとニワトリは餓死あるいは殺処分されました。
しかし、生き延びたウシを、政府の指示とは言え、農家の多くは即座に殺処分には合意できてはおらず、未だに一部が生存しています。
日本人にとってウシは、歴史的に見れば農耕作業を協働して行ってきた仲間であり、意識的には西洋人の考える肉や乳を生産する
単なる産業動物ではありません。
ヒトからの管理を離れ、低線量被爆を受け続けているウシを、動物愛護・福祉の観点から、生体保存する道を探るべく、
応用動物の行動研究を担ってきた自負の基に、本学会は特命チームを結成し、活動することを決定しました。


私達の活動方針

1)本プロジェクトは、飼育農家や動物愛護団体からの「家畜の保護要請」に、これまで家畜の行動並びに福祉研究をしてきた
研究者集団が、研究を絡めることにより応えようとしているプロジェクトです。

2)家畜としての存在意義を否定されたウシを保護するには、愛玩動物、実験動物あるいは展示動物への用途換えしかありません。
しかし、ウシ1頭1日の餌代は、500円を下ることはありません。加えて、飼育するには、畜舎の準備、給餌、清掃、衛生管理等の
諸費用がかかります。すなわち、愛玩動物とするには手に余ります。従って、「実験動物」あるいは「展示動物」としての
用途換えしかありません。

3)これまで飼育されてきた農家の方からは、放牧地や採草地の除染研究の要請を受けています。
同時に、原発が世界的に存在する現実の中では、原発事故に伴う生態系内での放射性物質の循環と除染、並びに継続的な低線量被爆の
生体への影響についての継続的な調査・研究が強く求められています。
これらの研究要請に対応することは、科学者の責任であるとの認識も強く持っています。

4)研究推進の中で「保護」しようとしていることから、飼育規模は研究費に依存します。現在、本プロジェクトは、
緊急災害時動物救援本部より頂いた動物義援金で推進されています。従って、50頭を1年間飼育するのが精一杯です。
そこで、現在の一時的収容施設の10倍もの面積を囲い、野草を利用することにより、野生化したウシの生活と
飼育場所の生物多様性を含む展示を組み合わせた、より低資金で飼育できる状況を作ろうとしています。
国の方針と異なり被爆家畜の生きたままの保護を前提とした研究ですので、現在のところ、国からの研究費は下りていませんが、
生体で保護し、研究として使うことの重要性を訴えながら、粘り強く様々な研究費に応募していく所存です。

5)たとえ現在応募している研究費が獲得でき、プロジェクトが進んでも、現状で保護できるのはたった50頭程度です。
研究費に対応して現実的な頭数を設定し、生かしたまま残し、研究に貢献してもらうというのが我々の発想です。
従って、研究費の増額によっては、その頭数を増やすことも可能です。
その中での研究から、全頭殺処分以外にも保護・活用の方策はあり得ることを示すのが我々の目的の1つでもあります。

6)残りの牛達については、このプロジェクト以外の場所で保護するか、あるいは国の指示通り安楽殺し、
せめて被爆実態調査のための献体という形で応えるしかない、と考えております。

当プロジェクトは「一時的保管施設への収容と研究」、「恒久的保管施設への収容と研究」のふたつのセクションよります。

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これまでの活動内容および今後の活動予定をご紹介します。

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団体責任者: 森田 茂 (酪農学園大学 教授)
実施責任者: 佐藤 衆介 (東北大学 教授)

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当チームは緊急災害時動物救護本部からの義援金によって運営を行っています。今後も団体・個人を問わず活動に関心を持って頂ける方からの募金をお待ちしております。

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